調度
「新居にふさわしい調度を揃える」などのように使う「調度」という言葉。
「調度」は、音読みで「ちょうど」と読みます。
「調度」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「調度」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
調度の意味
「調度」には次の意味があります。
・ 日常使う手回りの道具や器具類、また小型の家具。(出典:デジタル大辞泉)
「調度」をわかりやすく言うと「日常生活で使う身の回りの道具」という意味になります。
単に「道具」というより、生活の匂いがする言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・部屋は十六畳はあるワンルームタイプで趣味のいい調度で埋まっていた。
(出典:大沢在昌『深夜曲馬団』)
・フランスにマホガニイ製調度を流行させたのは、ほかならぬ彼女である。
(出典:加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』)
・部屋の中の調度は、殺人のあった夜とまったく同じ位置を占めていた。
(出典:ガードナー/鮎川信夫訳『すねた娘』)
・だが小さな部屋の中には、ベッドと小さな机の他ほかは、調度の一つもない。
(出典:古橋秀之『ブラッドジャケット』)
・部屋の奥か調度の陰から彼女が現れるのを待っているかのようだ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/乾野実歩訳『リシャール大尉』)
類語
・器財(きざい)
意味:うつわ。道具。また、家財道具。器材。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・所帯道具(しょたいどうぐ)
意味:一家を構えて暮らすのに必要な道具類。たんすや台所道具など。(出典:デジタル大辞泉)
・器物(きぶつ)
意味:物を入れる器具。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・用具(ようぐ)
意味: ある事をするために使う道具や器具。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・家具(かぐ)
意味:家に備えて、衣食住に役立たせる道具の総称。(出典:精選版 日本国語大辞典)