異論
「異論を述べる」などのように使う「異論」という言葉。
「異論」は、音読みで「いろん」と読みます。
「異論」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異論」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
異論の意味
「異論」には次の意味があります。
・他と違った意見や議論。異議。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「ある意見と異なる意見」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それなら俺としても春香に言わないまま協力することに何の異論もない。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 14』)
・演劇に於ける脚本の位置といふ問題は、今日まで殆ど異論がありません。
(出典:岸田国士『演劇一般講話』)
・チエホフがすぐれた作家であつたことはほとんど異論のない事実である。
(出典:平林初之輔『政治的価値と芸術的価値』)
・光が善良な子であると云ふことにはあなたも異論がおありにならないでせう。
(出典:与謝野晶子『遺書』)
・嘘つきというと政治家と結びつける人があるが、これに私は異論がある。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
類語
・抗議(こうぎ)
意味:相手の発言・決定・行為などを不当として、反対の意見・要求を主張すること。(出典:デジタル大辞泉)
・異存(いぞん)
意味:他人とは違った、または、反対の意見、考え。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・意義(いぎ)
意味:一つの意見に対して、反対または不服であるという意見。(出典:デジタル大辞泉)
・反論(はんろん)
意味:相手の議論に対して言いかえすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・反対(はんたい)
意味:ある意見などに対して逆らい、同意しないこと。否定的であること。(出典:デジタル大辞泉)