難解
「難解な問題だ」などのように使う「難解」という言葉。
「難解」は、音読みで「なんかい」と読みます。
「難解」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「難解」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
難解の意味
「難解」には次の意味があります。
・内容が高度で理解、解釈がしにくいこと。わかりにくいこと。むずかしいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
難解をわかりやすく言うと、内容や意味を呑みこむことができないほど難しいことをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分には、人間の女性のほうが、男性よりもさらに数倍難解でした。
(出典:太宰治『人間失格』)
・これでは難解すぎるため直接には宮女の教科書とはならなかった。
(出典:酒見賢一『後宮小説』)
・よくよく考えてみれば、手のつけられないほど難解でもなさそうだ。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 恐怖の谷』)
・彼らは、最初難解の言葉に接するごとに、丸に十文字を引いて印とした。
(出典:菊池寛『蘭学事始』)
・しかし批評家たちの物の言いかたの難解さはそんなものではありません。
(出典:三好十郎『恐怖の季節』)
類語
・複雑(ふくざつ)
意味:物事の事情や関係がこみいっていること。入り組んでいて、簡単に理解・説明できないこと。一面的ではないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・困難(こんなん)
意味:物事をするのが非常にむずかしいこと。また、そのさま。難儀。(出典:デジタル大辞泉)
・晦渋(かいじゅう)
意味:言葉や文章がむずかしく意味がわかりにくいこと。また、そのさま。難解。(出典:デジタル大辞泉)
・繁雑(はんざつ)
意味:なすべきことなどが多すぎて、ごたごたしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不明瞭(ふめいりょう)
意味:はっきりしないこと。あいまいなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)