不利
「不利な状況」などのように使う「不利」という言葉。
「不利」は、音読みで「ふり」と読みます。
「不利」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不利」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不利の意味
「不利」には次の意味があります。
・利益にならないこと。条件・形勢などがよくないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不利」を、わかりやすく言うと「相手と比べて利益が少ないこと」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・味方に不利なことはすべて小さくという新聞の性格は困ったものである。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(二)』)
・それは逆にいえば、あの男にとってきわめて不利な証拠でもあるのだが。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)
・ところがあの男はわたしが戦うのを見ていますから、その点は不利です。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ6) 三惑星連合軍』)
・小さなカードが連続することでプレーヤーに不利な状況が生まれていた。
(出典:冲方丁『マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気』)
・わたしはジェスター大尉の立場を不利にする情報を多く集めたおきたい。
(出典:ロバート・アスプリン,P・J・ヘック『銀河おさわがせアンドロイド』)
類語
・不都合(ふつごう)
意味:都合の悪いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不利益(ふりえき)
意味:利益にならないこと。得にならないこと(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不得策(ふとくさく)
意味:得策でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・デメリット
意味:欠点。短所。損失。(出典:デジタル大辞泉)
・劣勢(れっせい)
意味:勢力が劣っていること。形勢が不利であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)