荘厳
「荘厳な儀式」などのように使う「荘厳」という言葉。
「荘厳」は、音読みで「そうごん」と読みます。
「荘厳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「荘厳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
荘厳の意味
「荘厳」には次の意味があります。
・重々しくおごそかなこと。おごそかでりっぱなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
いかめしく、尊さや立派さを感じさせる様子を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その荘厳なものを今、茶をたてている七十の老母のすがたにも彼は見た。うっとりと彼は考えていた。
(出典:吉川英治『宮本武蔵』)
・十日前には荘厳な式が営まれたが、今日は僕ひとりだけのお葬式だった。
(出典:乾くるみ『リピート』)
・荘厳な気配に包まれた無言の風景を前に、大輔はふとそんなことを思った。
(出典:万城目学『プリンセス・トヨトミ』)
・華やかであったり、荘厳であったりすれば、その印象はさらに強くなる。
(出典:水野良『ロードス島戦記 7 ロードスの聖騎士(下)』)
・こういう荘厳で雄大な情景が、私の受けうる最大の慰めを与えてくれた。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
類語
・厳か(おごそか)
意味:重々しくいかめしいさま。礼儀正しく近寄りにくいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・威厳(いげん)
意味:威光があっておごそかなこと。近づきがたいほど堂々として立派であること。いかめしさ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・荘重(そうちょう)
意味: 態度、雰囲気などがおごそかでおもおもしいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・壮大(そうだい)
意味:規模が大きくてりっぱなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・崇高(すうこう)
意味:けだかく尊いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)