魅惑
「魅惑的な笑顔」などのように使う「魅惑」という言葉。
「魅惑」は、音読みで「みわく」と読みます。
「魅惑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「魅惑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
魅惑の意味
「魅惑」には次の意味があります。
・人の心をひきつけ、理性を失わせること。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすくいうと、漢字の通り「魅力」で人の心を「惑わせる」ことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大きな業績を残したいと考えている政治家たちはその言葉に魅惑される。
(出典:松本清張『空の城』)
・ 魅惑的でしかも手に入れがたいものを見ながら飲むのはすばらしかった。
(出典:スティーヴンスン/日高八郎訳『ジーキル博士とハイド氏』)
・その三十分がなんと輝かしく、魅惑に満ちたものに思われたことだろう。
(出典:山田正紀『少女と武者人形』)
・けれどそれはこの世のものと思えないほど美しく、魅惑的でもあった。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』)
・ 詩において言葉は最も魅惑的に用ゐられてゐるはずだからである。
(出典:丸谷才一『日本語のために』)
類語
・誘引(ゆういん)
意味:誘い入れること。(出典:デジタル大辞泉)
・魅了(みりょう)
意味:人の心をすっかりひきつけて、うっとりさせてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・誘惑(ゆうわく)
意味:心を迷わせて、さそい込むこと。よくないことにおびきだすこと。(出典:デジタル大辞泉)