驚愕
「市中を驚愕させた事件」などのように使う「驚愕」という言葉。
「驚愕」は、音読みで「きょうがく」と読みます。
「驚愕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「驚愕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
驚愕の意味
「驚愕」には次の意味があります。
・非常におどろくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「驚愕」は単に「おどろくこと」ではなく、「とてもおどろくこと」を意味する言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この異常な碑銘を見た時の驚愕を、とても適切に伝えることはできない。
(出典:ビアス『ビアス怪異譚』)
・そのことを発見された驚愕よりも、そのことを知った恐怖のためであった。
(出典:山田風太郎『地の果ての獄(下)』)
・八十綱伯爵の死に、夫人が驚愕動顛されたことはいうまでもありません。
(出典:山田風太郎『明治波濤歌(下) 山田風太郎明治小説全集 10』)
・驚愕の表情こそ見せなかったが、ダバルプスは初めてその場から動いた。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(下)』)
・のっしのっしと窮屈そうに、身体を右、左と順に傾けながら前進して、真のベッド脇に立った。その頃には真の顔も驚愕から覚めて、微妙に右の頬を引きつらせていた。
(出典:入間人間『電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版』)
類語
・愕き(おどろき)
意味:驚くこと。また、驚くべき事件・事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・仰天(ぎょうてん)
意味:ひどくびっくりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・吃驚(びっくり)
意味:突然のことや意外なことに一瞬おどろくさま。(出典:デジタル大辞泉)
・驚嘆(きょうたん)
意味:すばらしい出来事や、思いも及ばない物事に接して、おどろき感心すること。(出典:デジタル大辞泉)
・喫驚(きっきょう)
意味:おどろくこと。びっくりすること。(出典:デジタル大辞泉)