苦境
「苦境に直面する」などのように使う「苦境」という言葉。
「苦境」は、音読みで「くきょう」と読みます。
「苦境」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苦境」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
苦境の意味
「苦境」には次の意味があります。
・苦しい境遇。苦しい立場。(出典:デジタル大辞泉)
「苦境」をわかりやすく言うと、おかれている立場が苦しいことを表す言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ライナは何とかこの苦境を逃れる術はないか、と考えを巡らせはじめた。
(出典:水野良『ロードス島戦記 6 ロードスの聖騎士(上)』)
・その人達は自分の苦境に気付いても仕方のないことだと諦めているのです。
(出典:渡辺淳一『花埋み』)
・自分もかつては日本人の血に甘えて、苦境を助けてもらったのだった。
(出典:森禮子『モッキングバードのいる町』)
・鈴木の苦境は、八百万円ばかりの注射で息をつけるものではないからだ。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)
・それによってランバ・ラルがどの様な苦境の中で生きてきたかは知るまい。
(出典:富野由悠季『機動戦士ガンダムIII』)
類語
・御難(ごなん)
意味:災難・難儀などを、それを被る人を敬い、また、丁寧にいう語。からかいや自嘲をこめていう場合もある。(出典:デジタル大辞泉)
・憂き目(うきめ)
意味:つらいこと。苦しい体験。(出典:デジタル大辞泉)
・辛苦(しんく)
意味:つらく苦しい思いをすること。また、その苦しみ。(出典:デジタル大辞泉)
・逆境(ぎゃっきょう)
意味:苦労の多い境遇。不運な境遇。(出典:デジタル大辞泉)
・窮地(きゅうち)
意味:追い詰められて逃げ場のない苦しい状態や立ち場。(出典:デジタル大辞泉)