狂気
「狂気じみた行動」などのように使う「狂気」という言葉。
「狂気」は、音読みで「きょうき」と読みます。
「狂気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「狂気」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
狂気の意味
「狂気」には次の意味があります。
・気が狂っていること。また、異常をきたした精神状態。(出典:デジタル大辞泉)
「狂気」を分かりやすく言うと、「正常な状態ではない精神状態やそのような状態」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かと思うと、いきなり彼はほとんど狂気のごとく私にとびかかって来た。
(出典:ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(下)』)
・私はかの一女性との苦しい恋の為めに狂気の如くなつてゐたのである。
(出典:北原白秋『雪と花火余言』)
・やがて彼女は岩まで来た、と石段を上の方へ狂気のように駈け上がる。
(出典:国枝史郎『蔦葛木曽棧』)
・だから生きのこった者たちは恐怖と狂気に駆られて竜の前から逃げた。
(出典:R・E・ハワード『不死鳥コナン』)
・狂気のために、前に知っていたことが、みんな混合してしまったのだ。
(出典:クイーン/石川年訳『エジプト十字架事件』)
類語
・発狂(はっきょう)
意味:精神に異常をきたすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・激情(げきじょう)
意味:はげしくわき起こる感情。(出典:デジタル大辞泉)
・ヒステリー
意味:感情を統御できず、激しい興奮・怒り・悲しみなどをむき出しにした状態。(出典:デジタル大辞泉)
・逆上(ぎゃくじょう)
意味:激しい怒りや悲しみなどのために、頭に血が上ること。分別をなくし取り乱すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・狂乱(きょうらん)
意味:心が狂い乱れて、異常な言動をすること。(出典:デジタル大辞泉)