若干
「若干の不安」などのように使う「若干」という言葉。
「若干」は、音読みで「じゃっかん」と読みます。
「若干」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「若干」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
若干の意味
「若干」には次の意味があります。
・はっきりしないが、それほど多くはない数量を表す。いくらか。少しばかり。(出典:デジタル大辞泉)
「若干」という言葉を分かりやすく言うと、「ほんの少し」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・つぎにこの空想するということの特徴の若干を調べてみることにしよう。
(出典:フロイト/高橋義孝訳『芸術論』)
・若干は抵抗があるみたいだけど、このくらいならきっと問題ないはずだ。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 4』)
・私は若干の勇気をもって折葉さんの方をぬすみ見ずにはいられなかった。
(出典:坂口安吾『露の答』)
・君がいない場合ぼくが一人で移乗することには若干の反対があったのだ。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・若干危険は伴うが、後者の方が彼にとっても時間が短縮できてよいだろうに。
(出典:中村恵里加『ソウル・アンダーテイカー』)
類語
・少少(しょうしょう)
意味:数量や程度がわずかなこと。副詞的にも用いる。わずか。少しばかり。ちょっと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・多少(たしょう)
意味:数量のあまり多くないさま。程度のあまり大きくないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・幾分(いくぶん)
意味:程度が小さいさま。いくらか。少し。(出典:デジタル大辞泉)
・微量(びりょう)
意味:ごくわずかな量。(出典:デジタル大辞泉)
・雀の涙(すずめのなみだ)
意味:ごくわずかなもののたとえ。(出典:デジタル大辞泉)