末裔
「徳川家の末裔」などのように使う「末裔」という言葉。
「末裔」は、音読みで「まつえい」と読みます。
「末裔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「末裔」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
末裔の意味
「末裔」には次の意味があります。
・ 末の血統。子孫。後裔。末孫。ばつえい。(出典:デジタル大辞泉)
「王家の末裔」「徳川家の末裔」のように、血を受け継いだ最後の人物のことをいいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大阪国の歴史について、豊臣家の末裔について、父の口から伝えられる。
(出典:万城目学『プリンセス・トヨトミ』)
・人一倍誇り高い王国騎士の末裔が、自ら折れてこの俺に頼んでいるのだ。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
・そもそも人でありながら、神々の末裔であるというのは矛盾である。
(出典:安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(下)』)
・徳川の殿様の末裔と云われる人が、そういう景観のところに住んでいた。
(出典:佐野洋子『神も仏もありませぬ』)
・伝えられる名のある陰陽師は、その多くが異形のモノの末裔と云われる。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
類語
・後胤(こういん)
意味:子孫。後裔(こうえい)。(出典:デジタル大辞泉)
・苗裔(びょうえい)
意味:遠く血をひく子孫。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・葉末(はずえ)
意味:子孫。末裔。(出典:デジタル大辞泉)
・後昆(こうこん)
意味:子孫。後裔(こうえい)。(出典:デジタル大辞泉)
・孫子(まごこ)
意味:子孫。後裔(こうえい)。(出典:デジタル大辞泉)