行使
「実力を行使する」などのように使う「行使」という言葉。
「行使」は、音読みで「こうし」と読みます。
「行使」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「行使」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
行使の意味
「行使」には次の意味があります。
・用いること。使用すること。特に、権利、権力などを実際に用いること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「行使」をわかりやすく言うと、人を従わせるような力を使うことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・産業的な特性は、こうして行使されないことによって、萎縮が進行する。
(出典:ヴェブレン/高哲夫訳『有閑階級の理論 ―制度の進化に関する経済学的研究』)
・では発狂も、彼における自由の一つの行使であり、またその表現なのだ。
(出典:秋山駿『人生の検証』)
・登山家は自分だけのもっている力を行使して自分で自分の力を立証する。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(上)』)
・したがって我々はこれを、充分に利用し有効に行使しなければならない。
(出典:別役実『犯罪症候群』)
・俺は本当に他人に権限を行使することだけが望みなのではないか、とな。
(出典:半村良『幻視街』)
類語
・役立てる(やくだてる)
意味:役に立つようにする。役に立てる。(出典:デジタル大辞泉)
・使う(つかう)
意味:人に何かの働きをさせる。人を雇ったり、言いつけたりして用をさせる。(出典:デジタル大辞泉)
・利する(りする)
意味:うまく用いる。巧みに使う。利用する。(出典:デジタル大辞泉)
・運用(うんよう)
意味:働かせ用いること。物をうまく使うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・利用(りよう)
意味:利益になるように用いること。役立つように用いること。(出典:精選版 日本国語大辞典)