タメ口
「タメ口を叩く」と聞くといい意味に感じられない方も多いのではないでしょうか?
「タメ口」という言葉はよく使われますがその意味は実際にはどのような物なのか説明できる人は多くありません。
どんなものが「タメ口」になるのかを理解するためにも意味をしっかりと理解しておきましょう。
この記事では「タメ口」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
タメ口の意味
「タメ口」には次の意味があります。
・俗に、相手と対等な話し方をすること。(出典:精選版 日本国が大辞典)
一般的には年下の人が年上の人に丁寧語・敬語を用いて話さないことはタメ口として扱われます。
しかし本来の意味としては「相手と対応な話し方をすること。」になっていますので例え丁寧語・敬語を使用していても話し方次第ではタメ口に含まれる可能性があります。
厳密にタメ口を審査している人は稀ですのであまり気にする必要はないかもしれませんが、目上の人と話す機会の多い人は気を付けましょう。
具体的な使い方・例文は下記の通りです。
使い方・例文
・そんなものを見た後に、冷静にタメ口をきけ、というのが無理である。
(出典:北川悦吏子『恋のあっちょんぶりけ』)
・上級生にタメ口以上なのは二年になっても変わらずのハルヒだった。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒの分裂』)
・これでもしタメ口でもきかれた日には、どうしていいかわからなくなってしまうではないか。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空 第06巻』)
・おまえは騎士見習いってことになってんだから、みんなの前で俺とタメ口きいたりするなよ。
(出典:吉野匠『レイン1 雨の日に生まれた戦士』)
・タメ口をきかれて堂島は一瞬、鼻白んだが、すぐにマップを見せて尋ねた。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 14 山口防衛戦3』)
・知らない人からいきなりタメ口で話しかけられる立場に、自分を置いてごらんなさい。
(出典:橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』)