怪傑
「怪傑ゾロ」などのように使う「怪傑」という言葉。
「怪傑」は、音読みで「かいけつ」と読みます。
「怪傑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「怪傑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
怪傑の意味
「怪傑」には次の意味があります。
・いっぷう変わっていてすぐれた人物。不思議な力を持った人物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「他の人にはない変わった能力を持っている、すぐれた人物」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・白仮面とは、ここ数年、夜のロンドンに出没している正体不明の怪傑のことです。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 番外編 おじょうさまのしゃな』)
・偶然、笠原が由起子を拉致したところを見つけ、滝口が怪傑ゾロに変身したわけではあるまい。
(出典:藤田宜永『標的の向こう側』)
・仙台藩の怪傑細谷十太夫も、陸軍少尉の階級を与えられて従軍していた。
(出典:山田風太郎『警視庁草紙(下)』)
・怪傑と怪傑、勇士と勇士、五三の桐の幕のなかには渾然とうちとけ合って、意気りんりんたるものがある。
(出典:吉川英治『神州天馬侠(三)』)
・高木新平の連続時代映画「怪傑荒法師」に猩猩が登場する。
(出典:筒井康隆『不良少年の映画史 PART1』)
類語
・カリスマ
意味:人々の心を引きつけるような強い魅力。また、それをもつ人。(出典:デジタル大辞泉)
・英傑(えいけつ)
意味:才知の人並み以上にすぐれていること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奇傑(きけつ)
意味:言行が普通の人と変わっている偉人。風変わりな豪傑。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・豪傑(ごうけつ)
意味:才知・武勇に並み外れてすぐれていて、度胸のある人物。(出典:デジタル大辞泉)
・不世出(ふせいしゅつ)
意味:めったに世に現れないほどすぐれていること。(出典:デジタル大辞泉)