喧伝
「喧伝する」などのように使う「喧伝」という言葉。
「喧伝」は、音読みで「けんでん」と読みます。
「喧伝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「喧伝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
喧伝の意味
「喧伝」には次の意味があります。
・盛んに言いはやして世間に広く知らせること。(出典:デジタル大辞泉)
「喧」という字には「やかましい」という意味があるため、「喧伝」は「口やかましく伝える」というニュアンスがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いくらにせ者と喧伝したところで、向こうは月の社会を知り抜いている。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(下))
・驚異をもって喧伝されていた。
(出典:ドストエフスキー /中山省三郎訳 『白痴(上)』)
・この場合も晋は悪府使の代表としてその名を喧伝されてしまう。
(出典:隆慶一郎 『一夢庵風流記』)
・そして、宣伝は喧伝なのであり、いきおい、大げさにならざるをえない。
(出典:森本哲郎『日本語 根ほり葉ほり』)
・反対に海軍のほうは、大いに「英雄」をこしらえて国民に喧伝した。
(出典:小堺昭三 『男の切れ味(下)』)
類語
・吹聴(ふいちょう)
意味:言い広めること。(出典:デジタル大辞泉)
・流布(るふ)
意味:広く世間に行き渡ること。(出典:)
・宣布(せんぷ)
意味:広く世の中に行き渡らせること。(出典:)
・言歩く(いいあるく)
意味:あちこち触れて回る。(出典:デジタル大辞泉)
・言触らす(いいふらす)
意味:触れ回って広く世間に知らせる。(出典:デジタル大辞泉)