ディスパッチ
「ディスパッチする」などのように使う「ディスパッチ」という言葉。
英語では「dispatch」と表記します。
「ディスパッチ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ディスパッチ」の意味や使い方や類語について、用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ディスパッチの意味
「ディスパッチ」には次の二つの意味があります。
1 急いで派遣すること。急派。急送。
2 複数のプログラムを同時に実行するマルチタスクOSやマルチプロセッサーにおいて、処理すべきプログラム(タスク)の優先順位を決定して、CPUに割り当てること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
ディスパッチの意味①「急いで派遣すること。急派。急送。」
「ディスパッチ」の一つ目の意味は「急いで派遣すること。急派。急送。」です。
一つ目の「ディスパッチ」の意味は、「人や物を急いで送ること。」です。
その他にも、「発送」という意味があります。
海外ではよく使われる表現です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ネットショッピングで購入した商品は、明日にもディスパッチの予定です。
・急ぎで人不足の部署に別の部署の人をディスパッチする。
・彼は急いで仕事場に緊急のメッセージをディスパッチした。
類語
・発送(はっそう)
意味:荷物や郵便物などを送り出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・急送(きゅうそう)
意味:物を急いで送ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・派遣(はけん)
意味:ある使命をもっておもむかせること。(出典:デジタル大辞泉)
・急派(きゅうは)
意味:いそいで派遣すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ディスパッチの意味②「複数のプログラムを同時に実行するマルチタスクOSやマルチプロセッサーにおいて、処理すべきプログラム(タスク)の優先順位を決定して、CPUに割り当てること。」
「ディスパッチ」の二つ目の意味は「複数のプログラムを同時に実行するマルチタスクOSやマルチプロセッサーにおいて、処理すべきプログラム(タスク)の優先順位を決定して、CPUに割り当てること。」です。
ITの分野で複数の対象から一つを選び出したり、データ送信や機能の割り当てをしたりすることを表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自作のアプリにディスパッチ操作を行う。
・OSのアップデートの性能を向上させるために、細かいディスパッチ操作をする。
・CPUの性能向上により、ディスパッチ操作も詳細に支持が可能となり、多くの進歩をもたらした。
類語
・ディスパッチャー
意味:一連のデータ、あるいは制御の流れを、その内容や用途に応じて振り分ける処理を行なうシステム。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)
・OS(おーえす)
意味:コンピューターのシステム全体を管理し、種々のアプリケーションソフトに共通する利用環境を提供する基本的なプログラム。(出典:デジタル大辞泉)
・プログラミング
意味:コンピュータのプログラムを作成すること。すなわち、プログラムを設計し、それをプログラム言語によって記述し、テストを行い、誤りの検出と訂正を行うことをいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))