裁量
「上司の裁量」などのように使う「裁量」という言葉。
「裁量」は、音読みで「さいりょう」と読みます。
「裁量」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「裁量」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
裁量の意味
「裁量」には次の意味があります。
・その人の考えによって判断し、処理すること。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「自分の意見で物事の取り扱い方を決めること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それはそれとして、王と姫はきみの裁量で適当にあしらってもらいたい。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』)
・そこにはルールがあり、浅木の裁量でそれを変更することはできないのだ。
(出典:池井戸潤『下町ロケット』)
・一日一日は決して同じではなく、子どもにも自分の裁量で処理できる自由がある。
(出典:小林道雄『翔べ! はぐれ鳥』)
・犯罪に関係がないと判れば、それくらいの裁量は、わしの一存で出来る。
(出典:カー/宇野利泰訳『帽子蒐集狂事件』)
・脳がその裁量によって選択した情報で再構成されたものだ。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
類語
・任意(にんい)
意味:思いのままにまかせること。その人の自由意志にまかせること。(出典:デジタル大辞泉)
・随意(ずいい)
意味:束縛や制限を受けないこと。思いのままであること。(出典:デジタル大辞泉)
・自由裁量(じゆうさいりょう)
意味:法の拘束に対して一定の範囲内で行政庁の自由な判断や行為が許されること。(出典:デジタル大辞泉)
・フリーハンド
意味:他からの制約や束縛を受けないこと。自由裁量。(出典:デジタル大辞泉)
・分別(ふんべつ)
意味:種類によって分けること。区別すること。(出典:デジタル大辞泉)