メルヘンチック
「メルヘンチックな世界観」などのように使う「メルヘンチック」という言葉。
ドイツ語「Märchen」に「-tic」を足した言葉です。
「メルヘンチック」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「メルヘンチック」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
メルヘンチックの意味
「メルヘンチック」には次の意味があります。
・童話の世界にでもありそうなさま。また、現実離れしたさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「メルヘンチックな世界観」は、「童話の世界のような世界観」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・確かに大人の女性がつけるには、メルヘンチックで引いてしまいそうだ。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ(全16巻) 14 “文学少女”見習いの、卒業。』)
・このメルヘンチックな世界の中で、一つだけ気合いの入れ方を間違っている建物。
(出典:白瀬修『おと×まほ 第2巻』)
・それをするにはメルヘンチックな自分の思考に恥ずかしさを感じてしまっているし、届くわけがないのはわかっている。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス2 サイレント・トーク』)
・メルヘンチックで、実に美味しそうだったが、啓太はさっさと歩き出した。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!1』)
・このテーマパークは広場にあるメルヘンチックな欧州風の城を中心に、東は屋内系アトラクション、西に屋外系アトラクションがある。
(出典:中村恵里加『ソウル・アンダーテイカー』)
類語
・御伽話(おとぎばなし)
意味:子供に聞かせる伝説・昔話など。「桃太郎」「かちかち山」の類。また、比喩(ひゆ)的に、現実離れした空想的な話。(出典:デジタル大辞泉)
・御伽草子(おとぎぞうし)
意味: 室町時代から江戸初期にかけて作られた短編物語の総称。平安時代の物語文学から仮名草子に続くもので、空想的・教訓的な童話風の作品が多い。 (出典:デジタル大辞泉)
・フェアリーテイル
意味:西洋のおとぎ話・昔話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・物語(ものがたり)
意味:特定の事柄の一部始終や古くから語り伝えられた話をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・童話(どうわ)
意味:児童文学の一ジャンルで、民間に伝承されていたお伽話や英雄譚、伝説、説話、寓話(ぐうわ)などを含む。特に児童文学者によって童心を基調として児童のために創作された物語をさすことが多い。(出典:精選版 日本国語大辞典)