浪漫
「浪漫を追う」などのように使う「浪漫」という言葉。
「浪漫」は、音読みで「ろまん」と読みます。
「浪漫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「浪漫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
浪漫の意味
「浪漫」には次の意味があります。
・感情的、理想的に物事をとらえること。夢や冒険などへの強いあこがれをもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
外来語の「ロマン」の当て字で、意味も同じです。
心が躍るような感情に身をまかせることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今の若い聴衆にはこんな浪漫は素通りしてしまうだろう。
(出典:吉川英治『美しい日本の歴史』)
・やはり、知性って、浪漫よね、と彼女は、ひとり納得するのであった。
(出典:山田詠美『快楽の動詞』)
・その眼には、ひさしぶりに少女めいた浪漫的な微笑がかがやいている。
(出典:山田風太郎『忍法帖5 くノ一忍法帖)
・浪漫派の思想にとって欠くことの出来ないものは自然の概念である。
(出典:戸坂潤『辞典』)
・その悲壮感が実は彼女の浪漫性から出ていることには気がつかなかった。
(出典:松本清張『虚線の下絵』)
類語
・夢(ゆめ)
意味:将来実現させたいと思っている事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・理想(りそう)
意味:人が心に描き求め続ける、それ以上望むところのない完全なもの。そうあってほしいと思う最高の状態。(出典:デジタル大辞泉)
・願望(がんぼう)
意味:願い望むこと。がんもう。(出典:デジタル大辞泉)
・野望(やぼう)
意味:分不相応な大きな望み。身の程を知らない大それた望み。野心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・野心(やしん)
意味:ひそかに抱く、大きな望み。また、身分不相応のよくない望み。野望。(出典:デジタル大辞泉)