撤回
「意見を撤回する」などのように使う「撤回」という言葉。
「撤回」は、音読みで「てっかい」と読みます。
「撤回」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「撤回」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
撤回の意味
「撤回」には次の意味があります。
・一度出したものを取り下げること。言い出した事柄を後になって引っ込めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「意見を撤回する」で「一度表明した意見を取り下げる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、いったん言い出したことを簡単に撤回できるような性格ではない。
(出典:藤本ひとみ『華麗なるオデパン』)
・判決を撤回してくださったことに対し、調整者の方々には感謝しています。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 3 地球への追放者』)
・しかし男は要求を撤回せず、約束した額の金を頑強に請求しつづけた。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)
・いい負かされたけれども、前言撤回したり謝ったりする気はないのだ。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)
・ママは、退学届けを次の日には撤回して、休学届けにしておいてくれたの。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第10巻』)
類語
・取下げる(とりさげる)
意味:いったん提起した訴えや申し立てを取り消す。撤回する。(出典:デジタル大辞泉)
・破棄(はき)
意味:契約・取り決めなどを一方的に取り消すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・解消(かいしょう)
意味:今までの状態や関係、約束などが消えてなくなること。また、それらをなくすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・取消す(とりけす)
意味:決定したことや発表したことなどをあとで打ち消す。撤回する。(出典:デジタル大辞泉)
・打消し(うちけし)
意味:そうではないと言うこと。否定。(出典:デジタル大辞泉)