天然
「天然ボケ」などのように使う「天然」という言葉。
「天然」は、音読みで「てんねん」と読みます。
「天然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
天然の意味
「天然」には次の意味があります。
・人為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「人工」の対義語であり、人の手が加えられていない自然物を指します。
「天然ボケ」は「意図的でなく自然に漫才のボケのような言動をすること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・他では絶対に手に入らない天然のコーヒー豆も老人の店には並んでいた。
(出典:桜坂洋『All You Need Is Kill』)
・天然の井戸の深い底に水がしたたり落ちる音が聞こえた。
(出典:バローズ/佐藤高子訳『戦乱のペルシダー』)
・天然に発見されるこれらの結晶は完全に純粋ということはない。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『スカイラーク3』)
・洞窟には、食料を保存するための天然冷蔵庫もあったようだ。
(出典:桐生操『美しき殺人法100』)
・天然自然に石の門となったところがあり、石の橋となったところがある。
(出典:山田風太郎『八犬傳(下)』)
類語
・野生(やせい)
意味:動植物が自然に山野で生育すること。(出典:デジタル大辞泉)
・未開拓(みかいたく)
意味:土地がまだ開拓されていないこと。また、そのさま。未開。(出典:デジタル大辞泉)
・自然(しぜん)
意味:人間の手の加わらない、そのもの本来のありのままの状態。天然。(出典:デジタル大辞泉)
・野性(やせい)
意味:自然または本能のままの性質。また、粗野な性質。(出典:デジタル大辞泉)
・自然生(じねんじょう)
意味:自然に生まれ出ること。人の手の加わっていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)