数珠
「数珠を手に持つ」などのように使う「数珠」という言葉。
「数珠」は、音読みで「じゅず」と読みます。
「数珠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「数珠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
数珠の意味
「数珠」には次の意味があります。
・ 仏・菩薩を礼拝するときに手に掛ける仏具で、小さい玉をつないだ輪。(出典:デジタル大辞泉)
基本的に玉の数は108個であり、人間の108の煩悩を除くためとされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・衆僧は、手に剣形の板と数珠を持ち、それを振って打ち鳴らすのである。
(出典:松本清張『かげろう絵図(下)』)
・なくなった数珠のことを考えると、居ても立ってもいられないのだ。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 9 チェリーブロッサム』)
・このところニシ子さんは浄土宗の数珠をいくつもいくつも作っていた。
(出典:川上弘美『蛇を踏む』)
・紋七は数珠を手にかけて其の前に坐っていたが、半七を見てすぐに立って来た。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・手首に数珠を巻いていたのなら、やはり霊の仕業だと思っているんだろう。
(出典:東野圭吾『予知夢』)
類語
・ロザリオ
意味:カトリック教徒が祈りのときに用いる数珠(じゅず)様の輪。(出典:デジタル大辞泉)
・念珠(ねんじゅ)
意味:数珠(じゅず)。(出典:デジタル大辞泉)
・南京玉(なんきんだま)
意味:陶製やガラス製の小さい玉。(出典:デジタル大辞泉)
・装具(そうぐ)
意味:武装の際などに身につける器具。(出典:デジタル大辞泉)
・珠玉(しゅぎょく)
意味:海から産する玉と、山から産する玉。(出典:デジタル大辞泉)