クール
「クールな人だ」などのように使う「クール」という言葉。
英語では、「cool」と表記します。
「クール」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「クール」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
クールの意味
「クール」には次の三つの意味があります。
1 冷たいさま。涼しくてさわやかなさま。
2 冷静なさま。冷ややかなさま。
3 かっこいいさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
クールの意味①「冷たいさま。涼しくてさわやかなさま。」
「クール」の一つ目の意味は「冷たいさま。涼しくてさわやかなさま。」です。
宅配便の「クール便」や、「クールな色合い」などのように使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・クールなだけでなく、味わってみれば結構やわらかくて甘いでしょう。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 12 子羊たちの休暇』)
類語
・涼やか(すずやか)
意味:いかにも涼しそうなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・爽涼(そうりょう)
意味:外気がさわやかで、涼しく感じること。(出典:デジタル大辞泉)
・冷やっこい(ひやっこい)
意味:つめたい。(出典:デジタル大辞泉)
クールの意味②「冷静なさま。冷ややかなさま。」
「クール」の二つ目の意味は「冷静なさま。冷ややかなさま。」です。
主に人物に対して使われる場合が多く、「クールな表情」や「普段はクールなのに…」などのように使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ふだんはクールな彼がこんな目をするのは飛込みの話をするときだけだ。
(出典:森絵都『DIVE!! 上』)
・いつもと変わらずクールな様子だったので、私は少しも心配していなかった。
(出典:山田詠美『快楽の動詞』)
・諦めがよいのかクールというのか日本人の感情ではどうも納得がゆかない。
(出典:向田邦子『父の詫び状』)
・プロコフィエフよりもクールな、突き放した感じが魅力だったのでしょう。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・冷淡(れいたん)
意味:物事に熱心でないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・冷ややか(ひややか)
意味:態度が冷淡であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・冷たい(つめたい)
意味:思いやりがない。(出典:デジタル大辞泉)
クールの意味③「かっこいいさま。」
「クール」の三つ目の意味は「かっこいいさま。」です。
この意味では、単純に「かっこいい」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・壁を抜けて廊下に立ったのは、いつものクールでダンディなレオンくんだ。
(出典:大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター』)
・クールな女という称号は惜しいですが、この際仕方がありません。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 1 化物語(上)』)
・望んでいるのは、クールで生活臭のない大人の女の生き方だ。
(出典:加門七海『203号室』)
類語
・様になる(さまになる)
意味:かっこうがつく。(出典:デジタル大辞泉)
・イケてる
意味:「かっこいい」という意味。(出典:デジタル大辞泉)
・素敵(すてき)
意味:自分の気持ちに合っていて、心を引かれるさま。(出典:デジタル大辞泉)