行為
「尊敬に値する行為」などのように使う「行為」という言葉。
「行為」は、音読みで「こうい」と読みます。
「行為」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「行為」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
行為の意味
「行為」には次の意味があります。
・ある意思をもってする個人的な行ない。所為。(出典:精選版 日本国語大辞典)
そこに「意思」があるということは、何かしら「目的」といえるようなものへの到達が、行為者の中で想定されている、あるいはされていた、ということです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてそれから一時間を、文章を書く行為に気持ちを集中させて過ごした。
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・自分の悪い行為を人に告げてその苦しみが軽くなるようには私には思えません。
(出典:久坂葉子『灰色の記憶』)
・直接に自分の行為に関係の無い人達のことを考えたばかりでもこの通りであった。
(出典:島崎藤村『新生』)
・わかるだろう、これは凡百の語り部の想像に浮かびそうな行為ではない。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『同一事件』)
・彼は彼女が再び自分の行為を説明できなくなって困っているのだなぞとは思いもしなかった。
(出典:堀辰雄『菜穂子』)
類語
・所作(しょさ)
意味:行い。振る舞い。しわざ。(出典:デジタル大辞泉)
・人為(じんい)
意味:人の力で何かを行うこと。人のしわざ。(出典:デジタル大辞泉)
・営為(えいい)
意味:人間が日々いとなむ仕事や生活。いとなみ。(出典:デジタル大辞泉)
・活動(かつどう)
意味:活発に動くこと。ある動きや働きをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・所業(しょぎょう)
意味:行い。しわざ。多く、好ましくないことにいう。(出典:デジタル大辞泉)