興ざめ
「その話を聞いて興ざめした」などのように使う「興ざめ」という言葉。
「興ざめ」は、音読みで「きょうざめ」と読みます。
「興ざめ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「興ざめ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
興ざめの意味
「興ざめ」には次の意味があります。
・それまでの楽しい気分や興味が薄れること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
漢字で「興醒め」と書くこともあります。
「興ざめ」をわかりやすく言うと「それまで楽しかった雰囲気が急に薄れていき嫌な気分になること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・宿泊客を興ざめさせるためわざとそこに停めているとしか考えられない。
(出典:乙一『さみしさの周波数』)
・あまりに相手が熱心でも興ざめするものなのだな、とあたしは学習した。
(出典:内田春菊『あたしが海に還るまで』)
・それを聞いて兵馬が興ざめ顔になったのも無理がありません。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・しかしあの人の今をみていると興ざめという気がするのは、又どうしようもありませんね。
(出典:森本薫『女の一生』)
・彼はちょうど、美わしいもののためになす戦いにまでも興ざめてしまう時期に達していた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・白ける(しらける)
意味:興がさめて気まずい雰囲気になる。(出典:デジタル大辞泉)
・冷める(さめる)
意味:高まっていた感情や興味が衰えたり薄らいだりする。(出典:デジタル大辞泉)
・鼻白む(はなじろむ)
意味:興ざめがする。(出典:デジタル大辞泉)
・幻滅(げんめつ)
意味:期待やあこがれで空想し美化していたことが現実とは異なることを知り、がっかりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・どん引き(どんびき)
意味:だれかの言動で、その場の雰囲気が急にしらけること。(出典:デジタル大辞泉)