不審
「不審者」などのように使う「不審」という言葉。
「不審」は、音読みで「ふしん」と読みます。
「不審」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不審」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不審の意味
「不審」には次の意味があります。
・疑わしく思うこと。疑わしく思えること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不審」をわかりやすく言うと「怪しいと思われるような様子」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・四十七まで区別があって、あと三つだけは同じ音であるのは不審である。
(出典:橋本進吉『古代国語の音韻に就いて』)
・全員説明がつくそうで、説明がつかん者や不審な者は、ひとりもおらん。
(出典:クイーン/石川年訳『フランス・デパート殺人事件』)
・運転手はちょっと不審そうに私の顔を見て行き先もきかずに走り出した。
(出典:平林初之輔『動物園の一夜』)
・情報が食い違ってしまうのは 誤解や不審を招いてしまうからさ・・・。
(出典:むぅ『「未来に向かって」』)
・場所柄エリスの来そうもないところなので、林は尠からず不審に思った。
(出典:松本泰『P丘の殺人事件』)
類語
・胡散臭い(うさんくさい)
意味:どことなく怪しい。疑わしい。油断ができない。(出典:デジタル大辞泉)
・疑惑(ぎわく)
意味:本当であるかどうか疑うこと。どうも変だと疑うこと。また、その気持。疑い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不信(ふしん)
意味:信じないこと。信用できないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・疑わしい(うたがわしい)
意味:普通でない。怪しい。不審である。(出典:デジタル大辞泉)
・きな臭い(きなくさい)
意味:なんとなく怪しい。うさんくさい。(出典:デジタル大辞泉)