奇怪
「奇怪な行動」などのように使う「奇怪」という言葉。
「奇怪」は、音読みで「きかい」と読みます。
「奇怪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奇怪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
奇怪の意味
「奇怪」には次の意味があります。
・怪しくとがめるべきさま。けしからぬさま。理にかなわぬさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「奇怪」を分かりやすく言うと、「筋道だっていない、怪しい様子」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これがそもそも彼の奇怪にして不幸な運命の元をなすに至ったのである。
(出典:坂口安吾『明治開化 安吾捕物』)
・そのほかにはこの奇怪な出来事を判断する種になりそうな事は格別ない。
(出典:森鴎外『佐橋甚五郎』)
・侍五 昨夜のあの厠の裏で狐の鳴くような奇怪な声がしておりましたが。
(出典:藤野古白『人柱築島由来』)
・この卑小さは痛烈な真実であるよりも奇怪であり痴呆的だと私は思つた。
(出典:坂口安吾『いづこへ』)
・そこで君だつて僕だつて奇怪不思議な事、超自然の事があるとは信ぜない。
(出典:森林太郎『病院横町の殺人犯』)
類語
・不気味(ぶきみ)
意味:気味が悪いさま。なんとなく恐ろしい気持や不安を感じるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・異様(いよう)
意味:ようすが普通でないさま。変わっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・グロい
意味:異様なさま。無気味で不快なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・奇異(きい)
意味:普通とようすが違っていること。不思議なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不審(ふしん)
意味:疑わしく思うこと。疑わしく思えること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)