復興
「災害から復興する」などのように使う「復興」という言葉。
「復興」は、音読みで「ふっこう」と読みます。
「復興」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「復興」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
復興の意味
「復興」には次の意味があります。
・ 衰えた物事が再び盛んになること、また、再び盛んにすること。再興。(出典:精選版 日本国語大辞典)
一度衰えた物事がまた元通りになること、またはそれ以上に良い状態に戻ることを復興といいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・八千百万の彼女たちは平和と人類の幸福のための生産復興を主張している。
(出典:宮本百合子『正義の花の環』)
・多摩の山からおりてきて見まわす東京の現実は、まだ復興してはいない。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・そういうものを排斥しなければアジアの復興はできないと考えるわけです。
(出典:竹内好『近代の超克』)
・ぼくらはすっかりやられて、全くの無一物からこれまでに復興したんだ。
(出典:永井隆『ロザリオの鎖』)
・この三つの選択肢のなかから、戦後の日本は経済復興という路線を選んだ。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(上)』)
類語
・再興(さいこう)
意味:いったん衰えたものが、勢いを盛り返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・復古(ふっこ)
意味:昔の状態・体制に戻ること。また、戻すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・再起(さいき)
意味:悪い状態から力を盛り返して、再び活動を始めること。(出典:デジタル大辞泉)
・復活(ふっかつ)
意味:いったん廃止したものなどを再びもとの状態に戻すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・リバイバル
意味:一度すたれたものが、見直され、再びもてはやされること。(出典:デジタル大辞泉)