知恵熱
「知恵熱が出る」などのように使う「知恵熱」という言葉。
「知恵熱」は、音読みで「ちえねつ」と読みます。
「知恵熱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「知恵熱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
知恵熱の意味
「知恵熱」には次の意味があります。
・俗に、頭を使いすぎたときに起こる熱。(出典:デジタル大辞泉)
昨今では、物事を深く考え頭をフルに回転させた後に出る熱として用いられます。
本来の知恵熱は、乳児に見られる原因不明の熱が出たときに使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・頭がおかしくなることはないだろうが、知恵熱を出しそうだ。
(出典:諸口正巳『不死身のフジミさん 殺神鬼勧請』)
・知恵熱を出したかのように顔が熱くなり、あの動悸が始まった。
(出典:玉木ゆら『月にむらくも、恋嵐』)
・母親は、それは知恵熱じゃないかと笑っていた。
(出典:吉本ばなな『キッチン』)
・こよみがそんなことをしたら、風邪の熱に知恵熱が加わってさらに病状が悪化しそうだ。
(出典:桜坂洋『よくわかる現代魔法 第5巻 たったひとつじゃない冴えたやりかた』)
・知恵熱で耳まで真っ赤にして、顔を隠すのを何とか堪えて、結局出た注文は「い、良い感じに」だった。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第2巻』)
類語
・熱発(ねっぱつ)
意味:病気などのため体温が平常より高くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・微熱(びねつ)
意味:人体では、その人の平熱より少し高い熱。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・高熱(こうねつ)
意味:体温、温度などが高いこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・発熱(はつねつ)
意味:病気などで体温が異常に高くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・罹病(りびょう)
意味:病気にかかること。(出典:デジタル大辞泉)