所望
「お茶を一杯所望する」などのように使う「所望」という言葉。
「所望」は、音読みで「しょもう」と読みます。
「所望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「所望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
所望の意味
「所望」には次の意味があります。
・ある物がほしい、またこうしてほしいと、望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
「所望」は望むものが決まっている場合に使う言葉で、ビジネスシーンでは上司や得意先など自分より立場が上の人が何かを望むときや自分自身が何かを望むときに使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・相手が所望すれば最後の節からはじめて第一節で終わるという調子です。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・そのため子供だけでなく、権力者の王も千夜にわたって物語を所望した。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)
・そして太郎兵衛の茶席で所望した水のことなどはすっかり忘れていた。
(出典:薄田泣菫『艸木虫魚』)
・美姫たちは男の子が踊りを所望するというようなことに殆ど興味がない様子である。
(出典:坂口安吾『安吾巷談』)
・過去にも何度か安井家の碁を所望されたことがあったからである。
(出典:冲方丁『天地明察』)
類語
・希望(きぼう)
意味:あることの実現をのぞみ願うこと。また、その願い。(出典:デジタル大辞泉)
・願望(がんぼう)
意味:願い望むこと。がんもう。(出典:デジタル大辞泉)
・欲求(よっきゅう)
意味:強くほしがって求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・念願(ねんがん)
意味:常に心にかけて強く望むこと。また、その望み。(出典:デジタル大辞泉)
・憧れ(あこがれ)
意味:あこがれること。理想とする物事に強く心が引かれること。憧憬(どうけい・しょうけい)。(出典:デジタル大辞泉)