あどけない
「あどけない表情」などのように使う「あどけない」という言葉。
「あどけない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あどけない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あどけないの意味
「あどけない」には次の意味があります。
・無邪気でかわいい。無心である。(出典:デジタル大辞泉)
「あどけない」には幼いというニュアンスがあります。
「あどけない表情」は「素直でかわいらしい表情」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まだ十代のあどけない顔をした子だが、妙に嬉しそうな顔をしている。
(出典:貴志祐介『天使の囀り』)
・大人びた顔立ちの彼女だが、笑うとあどけない少女のような表情になる。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第02巻』)
・明るい、そしてどこかあどけなさの残った表情で、青年はそう言った。
(出典:冴木忍『カイルロッドの苦難 5 野望は暗闇の奥で』)
・息子のたくましい背中へ、世津子は少女のようにあどけない口調で訴えた。
(出典:平岩弓枝『鏨師』)
・彼女はあどけなく首をちょっと横にかしげて私の方を見た。
(出典:福永武彦『海市』)
類語
・無邪気(むじゃき)
意味:あどけなくかわいらしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無心(むしん)
意味:無邪気であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・素直(すなお)
意味:ありのままで、飾り気のないさま。素朴。(出典:デジタル大辞泉)
・純真(じゅんしん)
意味:心にけがれのないこと。邪心がなく清らかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・可愛らしい(かわいらしい)
意味:子供らしい無邪気さや見た目の好ましさで、人をほほえませるようなさま。(出典:デジタル大辞泉)