待ち人
「待ち人が来ない」などのように使う「待ち人」という言葉。
「待ち人」は、訓読みで「まちびと」と読みます。
「待ち人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「待ち人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
待ち人の意味
「待ち人」には次の意味があります。
・来るのを待たれている人。待っている相手。(出典:デジタル大辞泉)
来るのを待っている人物を指します。
また、おみくじにある待ち人は恋人を連想しがちですが、実際は出会いたい人や出会うべき人を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・コーヒーのおかわりをしたときに、ガラス戸の向こうに待ち人が映った。
(出典:新津きよみ『婚約者』)
・突然、椅子に坐っていた男が、待ち人がきたらしく手を挙げて立上った。
(出典:渡辺淳一『ひとひらの雪 上』)
・十五分ほどして、門の隅に落ち葉の山ができた頃、待ち人がやってきた。
(出典:霞流一『ロング ドッグ バイ』)
・なんか、待ち人の俺が失望されているみたいで気持ちが穏やかじゃない。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第06巻』)
・こうやって急いだときに限って、待ち人の方が遅れたりするものだ。
(出典:神永学『コンダクター』)
類語
・尋ね人(たずねびと)
意味:行方がわからなくて捜されている人。(出典:デジタル大辞泉)
・思いを寄せる(おもいをよせる)
意味:自分の気持ちを向ける。(出典:デジタル大辞泉)
・焦がれる(こがれる)
意味:いちずに、激しく恋い慕う。切ないまでに思いを寄せる。(出典:デジタル大辞泉)
・待望(たいぼう)
意味:待ち望むこと。ある事柄の起こるのを待ちこがれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・迎え(むかえ)
意味:来る人を迎えること。迎えに行くこと。(出典:デジタル大辞泉)