精通
「歴史に精通している」などのように使う「精通」という言葉。
「精通」は、音読みで「せいつう」と読みます。
「精通」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精通」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
精通の意味
「精通」には次の意味があります。
・ある物事について詳しく知っていること。物事によく通じていること。(出典:デジタル大辞泉)
物事のことを知り尽くしている時に使われます。
知識だけでなく技術面で優れている場合にも用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分より映画に精通している人間はこの世に存在しないという態度だった。
(出典:梶尾真治『百光年ハネムーン』)
・豊富な知識に劣らず軍事やスポーツにも精通しているところを時々示す。
(出典:カー 仁賀克雄『死が二人をわかつまで』)
・優れた建築家は、あらゆることについて、精通していなければならない。
(出典:夢枕獏『シナン2』)
・しかし只野先生も私もそんな世界に精通しているわけではなかった。
(出典:佐野良二『五味氏の宝物』)
・自身は薬学にも精通しているくせに、医者の不養生とは正にこのことだ。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜 21 胡蝶の夢』)
類語
・習得(しゅうとく)
意味:学問、技芸などをならい、身につけること。ならいおぼえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・熟知(じゅくち)
意味:細かなところまでよく知っていること。詳しく知っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・熟練(じゅくれん)
意味:物事に慣れて、手際よくじょうずにできること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・造詣(ぞうけい)
意味:その分野についての広く深い知識や理解、また、すぐれた技量。(出典:デジタル大辞泉)
・通暁(つうぎょう)
意味:ある物事についてたいへん詳しく知っていること。(出典:デジタル大辞泉)