従事
「接客業に従事する」などのように使う「従事」という言葉。
「従事」は、音読みで「じゅうじ」と読みます。
「従事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「従事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
従事の意味
「従事」には次の意味があります。
・ある物事に関係して、それを仕事としてつとめること。たずさわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
従事をわかりやすく言うと、「何らかの職業や任務につくこと」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・東京でさらに三年近く暮らし、弟作人と協力して文学の研究に従事した。
(出典:魯迅『阿Q正伝』)
・この行為に従事することを納得させているものは何かが、よく分らない。
(出典:島尾敏雄『出発は遂に訪れず』)
・彼らがどんな種類の人でどんな職業に従事しているかを知る者はなかった。
(出典:有島武郎『或る女』)
・ほかの分析に従事していた研究官までもが動きをとめ、こちらを見ている。
(出典:松岡圭祐『千里眼の水晶体』)
・われわれは生産に従事しない種族で、しかもそのことを誇りにしている。
(出典:バローズ『火星シリーズ02 火星の女神イサス』)
類語
・従業(じゅうぎょう)
意味:職について、あるきめられた仕事をすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・専従(せんじゅう)
意味: その仕事だけに従事すること。 (出典:デジタル大辞泉)
・執務(しつむ)
意味:業務についていること。(出典:デジタル大辞泉)
・就労(しゅうろう)
意味:仕事をしていること。(出典:デジタル大辞泉)
・勤務(きんむ)
意味:静かでのどかなさま。安らか。(出典:会社などにつとめて仕事をすること)