麝香
「麝香のにおい」などのように使う「麝香」という言葉。
「麝香」は、音読みで「じゃこう」と読みます。
「麝香」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「麝香」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
麝香の意味
「麝香」には次の意味があります。
・ 香料の一。ジャコウジカの分泌物を乾燥したもの。(出典:デジタル大辞泉)
麝香はムスクとも呼ばれ、香水などに使われているものも多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・実際この草は麝香の香いがすると誇りやかに言い得るほどのものではない。
(出典:牧野富太郎『植物一日一題』)
・これを殺すには、月の一五日に殺すと麝香が一番余計あるという。
(出典:河口慧海『チベット旅行記(下)』)
・だが私の好みから申しますと、この麝香はいささか強すぎるように存じますが。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・むせかえるような麝香と女の香が彼の顔をもやもやと霞のようにつつんだ。
(出典:山田風太郎『妖異金瓶梅』)
・私が椅子に落ちつくよりも早く、重い、麝香のような香りをかいだ。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『悪魔の足』)
類語
・香料(こうりょう)
意味:よい香りを発散するもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ムスク
意味:麝香鹿(じゃこうじか)から採取した香料。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・蘭麝(らんじゃ)
意味:蘭の花と麝香(じゃこう)の香り。(出典:デジタル大辞泉)
・芳香(ほうこう)
意味:かぐわしい香り。(出典:デジタル大辞泉)