駄作
「駄作を作る」などのように使う「駄作」という言葉。
「駄作」は、音読みで「ださく」と読みます。
「駄作」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「駄作」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
駄作の意味
「駄作」には次の意味があります。
・出来の悪い作品。取るに足りない作品。(出典:デジタル大辞泉)
自分が書いたものではない文章や、作ったものではない作品などに対して否定的な評価をする際に使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・多作して駄作を作らぬ方法として、私は探偵作家に合作をすすめたい。
(出典:坂口安吾 『探偵小説とは』)
・その癖いつも夢の中では駄作ではないやうに信じてゐる。
(出典:芥川竜之介 『夢』)
・煙草さえ吸えたら、あんな駄作揃いのアルバムを聞き続けたりはしなかったのに。
(出典:米澤穂信 『満願』)
・たとえどんな駄作でも、きっと後の糧となりますよ。
(出典:谷川流 『11 涼宮ハルヒの驚愕(後)』)
・あるいは駄作になるかも知れぬ。
(出典:夏目漱石 『作物の批評』)
類語
・愚作(ぐさく)
意味:つまらない作品。つたない作品。また、自分の作品をへりくだっていう語。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・凡作(ぼんさく)
意味:平凡でつまらない作品。(出典:デジタル大辞泉)
・没(ぼつ)
意味: 原稿や投書を採用しないこと。没書。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拙作(せっさく)
意味:できばえの悪い作品。まずい製作。自分の作品をへりくだっていう語。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・下作(げさく)
意味:出来の悪い作品。(出典:デジタル大辞泉)