駄々をこねる
「子どもが駄々をこねる」などのように使う「駄々をこねる」という言葉。
「駄々」は、音読みで「だだ」と読みます。
「駄々をこねる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「駄々をこねる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
駄々をこねるの意味
「駄々をこねる」には次の意味があります。
・幼児などが、甘えていうことを聞かないで、わがままを言う。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
お菓子を買ってほしいがために、子どもが泣いてお母さんにお願いするといった場面のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はあれもほしい、これもほしいと駄々をこねている子供と同じなのです。
(出典:梅田みか『愛人の掟2』)
・さっき泣いたり駄々をこねたりしたのは腹が減っていただけなのか。
(出典:角田光代『空中庭園』)
・それが無理なら殺してくれと子供のように駄々をこねた。
(出典:牧野修『屍の王』)
・適当に駄々をこねて、適当に徳山に手を焼かせ、適当に迎合してみせる。
(出典:花村萬月『ブルース』)
・駄々をこねているのではなく、いかにも哀しげな声で泣いている。
(出典:上橋菜穂子『鹿の王 下』)
類語
・無理を通す(むりをとおす)
意味:道理に外れたことを、強引に押し切って行う。また、困難を承知で強引に行う。
(出典:デジタル大辞泉)
・押し切る(おしきる)
意味:反対・抵抗・困難などを退けて目的を達しようとする。
(出典:デジタル大辞泉)
・押し通す(おしとおす)
意味:その主張や状態などを無理をしても変えずに貫く。
(出典:デジタル大辞泉)
・ゴネる
意味: 不平を言う。文句をならべたてる。すねる。また、相手の要請などに対し、なかなか承服しないであれこれ注文を出してねばる。
(出典:精選版 日本国語大辞典)