馬が合う
「彼とは馬が合う」などのように使う「馬が合う」という言葉。
「馬が合う」は、訓読みで「うまがあう」と読みます。
「馬が合う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「馬が合う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
馬が合うの意味
「馬が合う」には次の意味があります。
・(馬とその乗り手の呼吸がぴったり合うの意からの語か) 気が合う。しっくりとゆく。意気投合する。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「馬が合う」は乗馬に由来する言葉です。
乗馬で、馬と乗り手の息が合うことを「馬が合う」と言い、転じて、人間同士の気が合うことを指すようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この二人は妙に馬が合うようで、いつでもこんなふうにじゃれあっている。
(出典:安部譲二『塀の中のプレイ・ボール』)
・もしかしたら、自分は年上の人との方が馬が合うのかもしれない、なんて。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 09 チェリーブロッサム』)
・この二人は日ごろから馬が合ったとみえて、よく一緒にいるところを見かけたものです。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
・この二人、テンションや性格の関係上とても馬が合っていない。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第10巻』)
・最初からなぜか馬が合った。
(出典:近藤紘一『妻と娘の国へ行った特派員』)
類語
・打解ける(うちとける)
意味:警戒心がなくなり、隔てなく親しむ。(出典:デジタル大辞泉)
・意気投合(いきとうごう)
意味: 互いの気持ちがぴったりと合うこと。 (出典:デジタル大辞泉)
・肌が合う(はだがあう)
意味:自分の性質と合う。気が合う。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・肝胆相照らす(かんたんあいてらす)
意味:互いに心の底まで打ち明けて親しくつきあう。(出典:デジタル大辞泉)
・阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)
意味:二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること。(出典:デジタル大辞泉)