風格
「風格のある字」などのように使う「風格」という言葉。
「風格」は、音読みで「ふうかく」と読みます。
「風格」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「風格」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
風格の意味
「風格」には次の意味があります。
・ひとがら。品格。(出典:平凡社「普及版 字通」)
人間だけでなく、趣きのあるさまも指します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・山が後ろにせまった緑濃い林の中にあって、風格と威厳を漂わせている。
(出典:柴門ふみ 『ぶつぞう入門 下』)
・無視できない鋭さを持っており、正鵠を得ていて、一種の風格があった。
(出典:柏原兵三 『徳山道助の帰郷』)
・すでにスターの風格のようなものがその態度の中にあるのに滝は微笑した。
(出典:栗本薫 『真夜中の天使2』)
・つまり実務家の中でも一かどの老練家という風格を語っていたのである。
(出典:坂口安吾 『巷談師』)
・場違いな客が来てこの店の風格を損ねた、とでも言いたそうな表情だ。
(出典:半村良 『石の血脈』)
・このほうが私らにはおもむきがあっていい、なんていうか、風格があるな。
(出典:森村誠一 『人間の証明』)
・それと生きて立っているときも、年相応に木にも風格がありますのや。
(出典:齋藤孝 『「できる人」はどこがちがうのか』)
・背を伸ばし、首だけうつむきかげんに考える姿は、独特の風格があった。
(出典:河口俊彦 『人生の棋譜 この一局』)