頭ごなし
「頭ごなしに怒られた」などのように使う「頭ごなし」という言葉。
「頭ごなし」は、訓読みで「あたまごなし」と読みます。
「頭ごなし」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「頭ごなし」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
頭ごなしの意味
「頭ごなし」には次の意味があります。
・相手の言い分を聞かず、最初からきめつけた態度をとること。(出典:デジタル大辞泉)
「頭ごなし」をわかりやすく言うと「相手の言うことを聞かずに最初から決めつけること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼を動かしたいなら、頭ごなしに上から物を言えばそれで済むだけの話だ。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第14巻』)
・頭ごなしに反対され、それでも俺が折れないと、勘当するぞと脅された。
(出典:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)
・だが部下の訴えを頭ごなしに否定するわけにもいかない。
(出典:井上真『鋼の錬金術師 「第十三倉庫の怪」』)
・しかし、頭ごなしに疑いの眼を向けられるのは、我慢ならなかった。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・如白が、これほど頭ごなしな物言いをしたのは、初めてといってよかった。
(出典:井上祐美子『五王戦国志6 風旗篇』)
類語
・高飛車(たかびしゃ)
意味:相手に対して高圧的な態度をとること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・高圧的(こうあつてき)
意味:権力に物を言わせて人を押さえつけようとするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・居丈高(いたけだか)
意味:人に対して威圧的な態度をとるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
意味:人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・利己的(りこてき)
意味:自分の利益だけを中心に考え、他人の立場などを考えないで行動するさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)