零落
「零落する」などのように使う「零落」という言葉。
「零落」は、音読みで「れいらく」と読みます。
「零落」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「零落」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
零落の意味
「零落」には次の意味があります。
・落ちぶれること。(出典:デジタル大辞泉)
「零落(こぼれお)ちる」と送り仮名を伴う場合は、水が溢れて落ちる様子や、花や葉が散っていく様子などをあらわします。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それが零落して、何とまあ窮迫した姿だろう!
(出典:ドーデ /村上菊一郎訳 『風車小屋便り』)
・つくづく彼は自分の精神の零落を感じた。
(出典:島崎藤村 『新生』)
・多くの者は、ただ零落するのを待つよりなくなる。
(出典:木内昇 『漂砂のうたう』)
・此は、神が零落した例である。
(出典:折口信夫 『古代人の思考の基礎』)
・ある邪心の命令で、ただもう零落させてやっただけなのです。
(出典:サド/大場正史訳 『ソドムの百二十日』)
類語
・凋落(ちょうらく)
意味:おちぶれること。落魄。「一家が凋落する」(出典:デジタル大辞泉)
・没落(ぼつらく)
意味:栄えていたものが衰えること。「没落した貴族」(出典:デジタル大辞泉)
・廃滅(はいめつ)
意味:すたれてほろびること。(出典:デジタル大辞泉)
・落魄(らくはく)
意味:衰えて惨めになること。落ちぶれること。(出典:デジタル大辞泉)
・斜陽(しゃよう)
意味:勢威・富貴などが衰亡に向かっていること。(出典:デジタル大辞泉)