離縁
「離縁する」などのように使う「離縁」という言葉。
「離縁」は、音読みで「りえん」と読みます。
「離縁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「離縁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
離縁の意味
「離縁」には次の意味があります。
・縁を切ること。離別すること。夫婦、または養親子間の関係を断つこと。現代では、一般には離婚についていうが、法律上は養子縁組の解消をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「離縁」は江戸時代に「離縁状」というもので離婚が成立していたので、時代小説などで目にするほか、現代でも一般的には離婚を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・中へ入ってよくよく見れば、倒れているのは、離縁した妻の萩であった。
(出典:夢枕獏 『陰陽師鳳凰ノ巻』)
・親が離縁したからといって、変わったりはせんし、自分が婚姻しても変わらんな。
(出典:小野不由美 『十二国記 7 風の万里 黎明の空(下)』)
・さもなければ特殊な事情により両親に離縁されている者ばかり。
(出典:竜騎士7 『うみねこのなく頃に Episode 1 – The Legend of the Golden Witch [A3879D13]』)
・今度という今度こそは絶念めた、自分はもう離縁する考えでいる、と書いてくれと頼んだ。
(出典:島崎藤村 『破戒』)
・あいつなんか、反乱分子として軍に目をつけられていたせいで、家族に離縁されちまってな。
(出典:井上真 『鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷』)
類語
・ばついち
意味:一度離婚していることを表す俗語。また、一回離婚歴がある人を指していう。
(出典:デジタル大辞泉)
・不縁(ふえん)
意味:夫婦・養子などの縁組が切れること。離縁になること。(出典:デジタル大辞泉)
・破婚(はこん)
意味:婚約・結婚関係を解消すること。(出典:デジタル大辞泉)
・離婚(りこん)
意味:夫婦が生存中に法律上の婚姻関係を解消すること。日本では、協議離婚・調停離婚・審判離婚・裁判離婚の四種がある。(出典:デジタル大辞泉)
・離別(りべつ)
意味:夫婦の関係を断って別れること。離婚。(出典:デジタル大辞泉)