雑魚
「雑魚扱いされる」などのように使う「雑魚」という言葉。
「雑魚」は、音読みで「ざこ」と読みます。
「雑魚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「雑魚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
雑魚の意味
「雑魚」には次の意味があります。
・地位の低い者、取るに足りない者をたとえていう語。小物。(出典:デジタル大辞泉)
もともと「様々な小魚」を意味する言葉ですが、転じて「取るに足らない者」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのなかで僕一人だけが、名も何もない雑魚なんだ。
(出典:チェーホフ・アントン『かもめ』)
・雑魚を相手にしているわけじゃないから、落ち込む必要はない。
(出典:新堂冬樹『ブルーバレンタイン』)
・はっきり言えば雑魚でも数が集まれば強敵になり得るということだ。
(出典:高橋昌也『ガンダム・センチネル)
・あんな雑魚では、下手に正面などに立たれると一撃で昇天させてしまう。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第19巻』)
・とかく大きな網を打ったときは、当てにもしなかった雑魚まで入って来るもんですから。
(出典:カー/宇野利泰訳『帽子蒐集狂事件』)
類語
・凡人(ぼんじん)
意味:普通の人。ぼんじん。(出典:デジタル大辞泉)
・俗物(ぞくぶつ)
意味:世間的な名誉や利益などに心を奪われている、つまらない人物。俗人。
(出典:デジタル大辞泉)
・浅薄(せんぱく)
意味:考えや知識が浅く行き届いていないこと。また、そのさま。あさはか。
(出典:デジタル大辞泉)
・取るに足らない(とるにたらない)
意味:問題として取り上げる価値もない。ささいなことである。(出典:デジタル大辞泉)
・烏合の衆(うごうのしゅう)
意味:カラスの群れのように、規律も統一もなく寄り集まっている群集、または兵隊。烏集の衆。(出典:デジタル大辞泉)