雑貨
「雑貨店」などのように使う「雑貨」という言葉。
「雑貨」は、音読みで「ざっか」と読みます。
「雑貨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「雑貨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
雑貨の意味
「雑貨」には次の意味があります。
・ 雑多な、あまり高価でない商品、特にこまごまとした日用品をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「雑貨」をわかりやすく言うと「日常的に使うような、色々な物品」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・喰い物の方は別としても、雑貨や何かの方は手に取って見ればわかる。
(出典:夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』)
・はっきり記憶はないが、復航の船腹には雑貨類などを積んできたと思う。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)
・或生暖かい曇天の午後、僕は或雑貨店へインクを買いに出かけて行った。するとその店に並んでいるのはセピア色のインクばかりだった。
(出典:芥川竜之介『歯車』)
・村一軒の雑貨屋と米屋兼酒屋、そしてバスの停留所が道沿いに見えた。私は午後の陽の射す坂道を谷のほうに下りはじめた。
(出典:坂東眞砂子『葛橋』)
・高級雑貨を専門に扱う貿易商の専務取締役だということを聞いている。大倉は唇を歪めた。
(出典:半村良『ラヴェンダーの丘』)
類語
・日用品(にちようひん)
意味:毎日の生活に使う品物。日常品。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小間物(こまもの)
意味:日用品・化粧品などのこまごましたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・手道具(てどうぐ)
意味:身の回りの小道具や調度。手具足。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小道具(こどうぐ)
意味:こまごまとした道具・器具類。(出典:デジタル大辞泉)
・用具(ようぐ)
意味: ある事をするために使う道具や器具。(出典:精選版 日本国語大辞典)