雅号
「雅号をもつ」などのように使う「雅号」という言葉。
「雅号」は、音読みで「がごう」と読みます。
「雅号」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「雅号」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
雅号の意味
「雅号」には次の意味があります。
・文筆家・画家・学者などが、本名以外につける風雅な名。森鴎外の「鴎外」など。号。
(出典:デジタル大辞泉)
「雅号」は、現代的に言えば「ペンネーム」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これはもちろん雅号などという大それたものではなく、遊び用の偽名のことだ。
(出典:冲方丁 『光圀伝』)
・しかし雅号と言ふものはやはり作品と同じやうにその人の個性を示すものである。
(出典:芥川竜之介 『続澄江堂雑記』)
・そして誰も彼も雅号というものをもっていた。
(出典:吉川英治 『忘れ残りの記』)
・彼は町の煙草屋の息子で、雅号を冬坡という青年であるらしかった。
(出典:岡本綺堂 『鴛鴦鏡』)
・一枚ごとに雅号を記し置くべし。
(出典:正岡子規 『病牀六尺』)
類語
・筆名(ひつめい)
意味:本名以外の、文章などを発表するときに用いる名前。ペンネーム。
(出典:デジタル大辞泉)
・雅名(がめい)
意味:「雅号(がごう)」に同じ。(出典:デジタル大辞泉)
・号(ごう)
意味:学者・文人・画家などが本名のほかに用いる名。雅号。(出典:デジタル大辞泉)
・アノニム
意味:匿名。匿名者。また、匿名の著作物。(出典:デジタル大辞泉)
・作り名(つくりな)
意味:本名とは別に、本人が作って用いる名。号・字(あざな)など。また、いつわりの名。偽名。
(出典:デジタル大辞泉)