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隔靴掻痒とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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隔靴掻痒

「隔靴掻痒の感がある」などのように使う「隔靴掻痒」という言葉。

「隔靴掻痒」は、音読みで「かっかそうよう」と読みます。

「隔靴掻痒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「隔靴掻痒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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隔靴掻痒の意味

「隔靴掻痒」には次の意味があります。

(はいた靴(くつ)の上から、かゆいところをかくの意から) 思いどおりにいかなくて、はがゆくじれったいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

「隔靴掻痒の感」と使われることが多く、思い通りにいかないもどかしい気持ちを表した言葉です。
また、「靴を隔てて痒きを掻く」という慣用句もありますが、ほとんど同じ意味で使われます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・私は投票もしたし、選挙のニュースも読むが、どこか隔靴掻痒の感がある。
(出典:田辺聖子『イブのおくれ毛 I』)

隔靴掻痒の感とでも申しましょうか、胸をかきむしりたいくらいです。
(出典:クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』)

・この時期の日本海軍機動部隊の行動に関する限り、常に隔靴掻痒の感を禁じ得ない。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)

・祐美は隔靴掻痒の思いを抱きつつ自分の家族を見守っていた。
(出典:菊地秀行『妖戦地帯1 淫鬼篇』)

・いったん船底にとりつかれたら、これに反撃することはどうしても隔靴掻痒のうらみがある。
(出典:山田風太郎『海鳴り忍法帖』)

類語

二階から目薬(にかいからめぐすり)
意味:もどかしいこと、また遠回しすぎて効果がないことのたとえ(出典:デジタル大辞泉)

暖簾を隔てて高座を覗く(のれんをへだててこうざをのぞく)
意味:物事が意のままにならず、もどかしいことのたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

歯痒い(はがゆい)
意味:思いどおりにならなくて、いらだたしい。(出典:デジタル大辞泉)

もどかしい
意味:思うようにならずいらいらする。(出典:デジタル大辞泉)

業を煮やす(ごうをにやす)
意味:事が思うように運ばず、腹を立てる。(出典:デジタル大辞泉)

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