開口一番
「彼は開口一番彼女をなじった」などのように使う「開口一番」という言葉。
「開口一番」は、音読みで「かいこういいちばん」と読みます。
「開口一番」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「開口一番」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
開口一番の意味
「開口一番」には次の意味があります。
・口を開くや、まず初めに。話を始めるや否や。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「彼は開口一番彼女をなじった」は「彼は口を開くや彼女をなじった」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「やっと帰ってきたのかよ」 主人の顔を見るや、開口一番そう言う。
(出典:同人『十二国記』)
・わたしの長い長い話を聞き終えた神野先輩は開口一番こう言った。
(出典:鳥飼否宇『中空』)
・いつもなら開口一番文句のひとつもつけてくる女王にしては、妙におとなしい。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
・カウンターの席に座ると彼女は開口一番「にぎやかなお店ね」と言った。
(出典:山本文緒『プラナリア』)
・女性と会って開口一番なにを言い出すことやらと思ったのだ。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第6巻 「獅子の胎動」』)
類語
・初っ端(しょっぱな)
意味:物事のはじめ。最初。(出典:デジタル大辞泉)
・皮切り(かわきり)
意味:物事のしはじめ。手始め。(出典:デジタル大辞泉)
・手始め(てはじめ)
意味:物事にとりかかる第一歩。しはじめ。(出典:デジタル大辞泉)
・序の口(じょのくち)
意味:物事の始まったばかりのところ。(出典:デジタル大辞泉)
・第一声(だいいっせい)
意味:就任のあいさつや選挙演説など、活動の始めに公の場で最初に発せられる言葉。(出典:デジタル大辞泉)