金言
「金言を賜る」などのように使う「金言」という言葉。
「金言」は、音読みで「きんげん」と読みます。
「金言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「金言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
金言の意味
「金言」には次の意味があります。
・処世上の手本とすべき内容を持つすぐれた言葉。金句。(出典:デジタル大辞泉)
模範となる親家族、教師などから教わる先人の知恵のようなものであったり、自身の経験から肝に銘じた言葉にも用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕たちの金言は『木の葉のこわい者は森へ行くべからず』と言うんです。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『恋のかけひき』)
・シャルルはこれまで一度もパリふうの道徳の金言を用いる場合がなかった。
(出典:バルザック/山口年臣訳『ウジェニー・グランデ』)
・あの金言は、他のどんな人たちよりも私に対し、真実をもっと窮屈な信条としていたのである。
(出典:ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』)
・私にこの有益な金言を教えてくれたのは愛すべきラサル将軍である。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・まあ、どちらにしても、金言の精神は生きているわけである。
(出典:クイーン/石川年訳『アメリカロデオ射殺事件』)
類語
・忠告(ちゅうこく)
意味: まごころをもって人のあやまち・欠点を指摘し、戒めさとすこと。また、そのことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・名言(めいげん)
意味:よく、ことの道理を言いあてたすぐれたことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・アフォリズム
意味:物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句。(出典:デジタル大辞泉)
・心得(こころえ)
意味:ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・座右の銘(ざゆうのめい)
意味:常に自分の座右に記しておいて、日常のいましめとすることばや文。(出典:精選版 日本国語大辞典)