邪推
「友人の考えを邪推する」などのように使う「邪推」という言葉。
「邪推」は、音読みで「じゃすい」と読みます。
「邪推」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「邪推」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
邪推の意味
「邪推」には次の意味があります。
・他人の心意を悪く推量すること。ひがんで、自分に悪意をもっていると疑ってかかること。
(出典:デジタル大辞泉)
ただ他人の心中を予想するのではなく、ネガティブな方向に考えることをいいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして自分の思い描いたことが全くの邪推に過ぎなかったことを確認した。
(出典:東野圭吾『秘密』)
・この関係を破壊してよいのなら、今のような邪推でも何でももっとするがいい。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・うわさや、他人の嫉妬深い邪推のほか、彼に不利なものは何もなかった。
(出典:ヘッセ/永野藤夫訳『知と愛』)
・これは邪推の結果だが、じつのところ、正確に事実をとらえていた。
(出典:田中芳樹『創竜伝 第1巻』)
・そう邪推したくなるほど、娘は父の再婚後急に態度がかわってきた。
(出典:中山義秀『碑・テニヤンの末日』)
類語
・疑念(ぎねん)
意味:うたがわしく思う気持ち。うたがい。(出典:デジタル大辞泉)
・猜疑(さいぎ)
意味:人の言動をすなおに受け取らないで、何かたくらんでいるのではないかと疑うこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・憶測(おくそく)
意味:自分でかってに推測すること。当て推量。(出典:デジタル大辞泉)
・当てずっぽう(あてずっぽう)
意味:いいかげんな見通しで事を行うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・デマ
意味:事実に反するうわさ。流言飛語。(出典:デジタル大辞泉)