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適当とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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適当

「適当な目的」などのように使う「適当」という言葉。

「適当」は、音読みで「てきとう」と読みます。

「適当」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「適当」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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適当の意味

「適当」には次の二つの意味があります。

1 ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。
2 やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

適当の意味①「ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。」

「適当」の一つ目の意味は「ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。」です。

その物事が適切であることやその様子を表しますが、適当には2つの意味があり、文脈によっては逆の使い方になる場合があるため注意が必要です。
文章や改まった場面で使われる場合は意味①の場合が比較的多いです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼の頭が彼に適当な解決を与えるまで彼は逡巡しゅんじゅんしなければならなかった。 
(出典:夏目漱石『道草』)

・つまり見るに適当の距離を必要とする程の大きさに表現されてゐるわけだ。
(出典:小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』)

・そう思われるほど彼女にとっては肉体的に既に東京が不適当の地であった。
(出典:高村光太郎『智恵子の半生』)

・どういう風にいっていいかわからないといった方が適当かも知れない。
(出典:森本薫『女の一生』)

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類語

至当(しとう)
意味:きわめて当然であり、適切であること。(出典:デジタル大辞泉)

適合(てきごう)
意味:ある条件や事情にぴったり当てはまること。(出典:デジタル大辞泉)

適切(てきせつ)
意味:状況・目的などにぴったり当てはまること。(出典:デジタル大辞泉)

相応(そうおう)
意味: つりあいがとれていること。ふさわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)

適当の意味②「やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。」

「適当」の二つ目の意味は「やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。」です。

①の意味とは対になる表現となり、口語として使われる場合が一般的です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・何もほしくはない、適当に処分してくれてかまわない、と天吾は言った。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)

・上の空の太郎は適当な相槌をうった。

・「適当にその辺に置いて」と鈴木は言った。

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類語

出任せ(でまかせ)
意味:口から出るにまかせて、いいかげんなことを言うこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)

無責任(むせきにん)
意味:責任を自覚しないこと。(出典:デジタル大辞泉)

出たら目(でたらめ)
意味:根拠がないこと。首尾一貫しないこと。(出典:デジタル大辞泉)

ちゃらんぽらん
意味:いいかげんで無責任なこと。(出典:デジタル大辞泉)

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